Before (改善前)

　プレート同士を溶接組立し、また、片辺のみ切削加工を行う場合、溶接側を素材面にしてしまうと、グラインダーでの仕上げが目立ち、見栄えが悪くなってしまいます。また、溶接箇所には凹凸面が発生してしまうので、仕上げ加工には治具を用いたり、複雑な段取りにを行うことになるので、仕上げ加工にも時間がかかってしまい、加工コストアップに繋がることとなります。

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After (改善後)

　溶接組立品の溶接箇所を加工面の方向に変更することで、見た目もきれいに加工することができます。上記の様に溶接箇所を変更すれば溶接による凹凸も目立たなくすることができます。それぞれのプレートの長さの変更には注意が必要となりますが、複雑な仕上げ加工や特別な治具の手配が不要となるため、製作リードタイムも短く、コストダウンを行うことが可能となります。

POINT(要約)

　機械加工で溶接組立が必要な場合には、溶接箇所や溶接方向を考慮することで、歪み取りや仕上げ加工の時間を大幅に削減させることができます。特に、組立加工に使用される機械加工部品であれば高い精度が要求されることも多く、如何にして精度を高く、適切なリードタイムで製作することができるかがポイントとなります。