Before (改善前)

 板金製品の使用用途によって様々な材質と形状がありますが、上記のような形の製品を製作するためには、抜き加工・曲げ加工・子部品を作る工程・子部品に特殊な穴を加工する工程・溶接工程・塗装工程・組立工程の7工程という、多くの工程で作りこみをしなければならず、工数が増えてコストアップの原因となっています。特に、溶接工程は加工時間がかかってしまいリードタイムも延びてしまいます。

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After (改善後)

 使用する材料・板厚の統一と、作業の見直しによって必要な工程数が削減できます。例えば、材料と板厚の統一を行うことで、抜き工程・曲げ工程・組立工程の3工程に減らすことができます。このように設計変更することでかかわる工程数を減らしコストダウンが実現します。また、溶接工程を省くことができるのでリードタイムの短縮や作業者の熟練度による品質のばらつきを防ぐこともできます。

POINT(要約)

 複数の板厚・部品で構成される製品の場合、非常に多くの加工工程が必要となります。そこで、同じ板厚に統一するように設計変更することで曲げ加工の一体物で製品を製作することができます。設計変更によって加工工程が大幅に省くことができ、コストダウンにつなげることができます。