Before (改善前)

R加工のVE事例

 切削加工では厚いプレートに窓加工(ポケット部貫通)を行う時、エンドミルを選定し加工を行います。窓加工をエンドミルを使用して行うと、窓の隅4箇所はピン角にはならずにRの付いた角になります。このRの大きさが小さくなるほど細いエンドミルを使用しなければならないため、工数の増加や加工時間が多く掛かりコストアップになります。

V

After (改善後)

 厚板プレートの切削部品を設計する際、窓寸法に特別な公差・条件がない場合には、隅のRを大きくした方がコストダウンにつながります。Rを大きく取ることで径の大きなエンドミルで加工を行うことができ加工時間を短縮することができます。例えば、R2で設計していたものをR5にすることでエンドミルの径をφ4からφ10に変更し、加工時間も大幅に短くすることが可能となります。

POINT(要約)

 径の大きなエンドミルにて切削加工を行うと、剛性が上がり刃物のブレも少なくなるので加工精度も安定します。機能上問題がないのであれば大きくRを確保することで加工時間も短くなり、かつ加工精度をアップすることができます。